正文 一 - 3

我儘(わがまま)で思いしたからちょっと吾輩のの主人がこの我儘で失敗した話をしよう。元この主人は何といって人に勝(すぐ)れてるもないが、何にでもよく手をしたがる。俳句をやってほととぎすへ投書をしたり、新体詩を明星へしたり、間違いだらけの英文をかいたり、時によると弓に凝(こ)ったり、謡(うたい)を習ったり、またあるときはヴァイオリンなどをブーブー鳴らしたりするが、気の毒なには、どれもこれも物になっておらん。その癖やりすと胃弱の癖にいやに熱だ。後架(こうか)の中で謡をうたって、近所で後架先生(こうかせんせい)と渾名(あだな)をつけられているにも関せず一向(いっこう)平気なもので、やはりこれは平(たいら)の宗盛(むねもり)にて候(そうろう)を繰返している。みんながそら宗盛だと吹きすくらいである。この主人がどういう考になったものか吾輩の住み込んでから一月ばかり後(のち)のある月の月給日に、きな包みを提(さ)げてあわただしく帰ってた。何を買ってたのかと思うと水彩絵具と毛筆とワットマンという紙で今日から謡や俳句をやめて絵をかく決と見えた……(内容加载失败!)

(ò﹏ò)

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