正文 二 - 2

おりから門の格子(こうし)がチリン、チリン、チリリリリンと鳴る。方客であろう、客なら女が取次にる。吾輩は肴屋(さかなや)の梅公がくる時のほかはないに極(き)めているのだから、平気で、もとのごとく主人の膝に坐っておった。すると主人は高利貸にでも飛び込まれたように不安な顔付をして玄関の方を見る。何でも年賀の客を受けて酒の相手をするのが厭らしい。人間もこのくらい偏屈(へんくつ)になれば申し分はない。そんなら早くから外でもすればよいのにそれほどの勇気も無い。いよいよ牡蠣の根(こんじょう)をあらわしている。しばらくすると女がて寒月(かんげつ)さんがおいでになりましたという。この寒月という男はやはり主人の旧門生であったそうだが、今では校を卒業して、何でも主人より立派になっているという話(はな)しである。この男がどういう訳か、よく主人の所へ遊びにる。ると分を恋(おも)っている女が有りそうな、無さそうな、世の中が面白そうな、つまらなそうな、凄(すご)いような艶(つや)っぽいような文句ばかり並べては帰る。主人のようなしなびかけた人間を求めて……(内容加载失败!)

(ò﹏ò)

抱歉,章节内容不支持该浏览器显示~

【为了使用完整的阅读功能】

请考虑使用〔Chrome 谷歌浏览器〕、〔Safari 苹果浏览器〕或者〔Edge 微软浏览器〕等原生浏览器阅读!

谢谢!!!

二 - 1目录+书签二 - 3