正文 二 - 11

「あんな声をして何の呪(まじな)いになるか知らん。御維新前(ごいっしんまえ)は中間(ちゅうげん)でも草履(ぞうり)取りでも相応の法はたもので、屋敷町などで、あんな顔の洗い方をするものは一人もおらなかったよ」「そうでございましょうともねえ」

女は無暗(むやみ)に感服しては、無暗にねえを使する。

「あんな主人を持っている猫だから、どうせ野良猫(のらねこ)さ、今度たら少し叩(たた)いておやり」「叩いてやりますとも、三毛の病気になったのも全くあいつの御蔭に相違ございませんもの、きっと讐(かたき)をとってやります」

飛んだ冤罪(えんざい)を蒙(こうむ)ったものだ。こいつは滅(めった)に近(ち)か寄(よ)れないと三毛子にはとうとう逢わずに帰った。

帰って見ると主人は書斎の中(うち)で何か沈吟(ちんぎん)の体(てい)で筆を執(と)っている。二絃琴(にげんきん)の御師匠さんの所(とこ)で聞いた評判を話したら、さぞ怒(おこ)るだろうが、知らぬが仏とやらで、うんうん云いながら神聖な詩人になりすましている。

ところへ分忙で行かれないと云って、わざわざ年始状をよ……(内容加载失败!)

(ò﹏ò)

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