正文 二 - 13

「鴻(こう)の台(だい)のは鐘懸(かねかけ)の松で、土手三番町のは首懸(くびかけ)の松さ。なぜこう云う名が付いたかと云うと、昔(むか)しからの言い伝えで誰でもこの松のへると首が縊(くく)りたくなる。土手のに松は何十本となくあるが、そら首縊(くびくく)りだとて見ると必ずこの松へぶらがっている。年に二三返(べん)はきっとぶらがっている。どうしても他(ほか)の松では死ぬ気にならん。見ると、うまい具合に枝が往の方へ横にている。ああい枝振りだ。あのままにしておくのは惜しいものだ。どうかしてあすこの所へ人間をげて見たい、誰かないかしらと、四辺(あたり)を見渡すと生憎(あいにく)誰もない。仕方がない、分でがろうか知らん。いやいや分ががっては命がない、危(あぶ)ないからよそう。しかし昔の希臘人(ギリシャじん)は宴の席で首縊(くびくく)りの真似をして余興を添えたと云う話しがある。一人が台のへ登って縄の結び目へ首を入れる途端に他(ほか)のものが台を蹴返す。首を入れた人は台を引かれると同時に縄をゆるめて飛びりるという趣向(しゅこう)であ……(内容加载失败!)

(ò﹏ò)

抱歉,章节内容不支持该浏览器显示~

【为了使用完整的阅读功能】

请考虑使用〔Chrome 谷歌浏览器〕、〔Safari 苹果浏览器〕或者〔Edge 微软浏览器〕等原生浏览器阅读!

谢谢!!!

二 - 12目录+书签二 - 14