正文 八 - 7

今しも敵軍から打ちした一弾は、照準(しょうじゅん)誤(あやま)たず、四つ目垣を通り越して桐(きり)の葉を振い落して、二の城壁即(すなわ)ち竹垣に命中した。随分きな音である。ニュートンの運動律一に曰(いわ)くもし他の力を加うるにあらざれば、一度(ひとた)び動きしたる物体は均一の速度をもって直線に動くものとす。もしこの律のみによって物体の運動が支配せらるるならば主人の頭はこの時にイスキラスと運命を同じくしたであろう。幸(さいわい)にしてニュートンは一則を定むると同時に二則も製造してくれたので主人の頭は危うきうちに一命を取りとめた。運動の二則に曰く運動の変化は、加えられたる力に比例す、しかしてその力の働く直線の方向においてるものとす。これは何のだか少しくわかり兼ねるが、かのダムダム弾が竹垣を突き通して、障子(しょうじ)を裂き破って主人の頭を破壊しなかったところをもって見ると、ニュートンの御蔭(おかげ)に相違ない。しばらくすると案のごとく敵は邸内に乗り込んでたものと覚しく、「ここか」「もっと左の方か」などと棒でもって笹(ささ)の葉を敲き廻……(内容加载失败!)

(ò﹏ò)

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