正文 十一 - 3

「入れる所がなかったから、ヴァイオリンといっしょに袋のなかへ入れて、船へ乗ったら、その晩にやられました。鰹節(かつぶし)だけなら、いいのですけれども、切なヴァイオリンの胴を鰹節と間違えてやはり少々噛(かじ)りました」

「そそっかしい鼠だね。船の中に住んでると、そう見境(みさかい)がなくなるものかな」と主人は誰にも分らんを云って依として鰹節を眺(なが)めている。

「なに鼠だから、どこに住んでてもそそっかしいのでしょう。だから宿へ持っててもまたやられそうでね。剣呑(けんのん)だから夜(よ)るは寝床の中へ入れて寝ました」

「少しきたないようだぜ」

「だから食べる時にはちょっとお洗いなさい」

「ちょっとくらいじゃ奇麗にゃなりそうもない」

「それじゃ灰汁(あく)でもつけて、ごしごし磨いたらいいでしょう」

「ヴァイオリンも抱いて寝たのかい」

「ヴァイオリンはき過ぎるから抱いて寝る訳には行かないんですが……」と云いかけると

「なんだって?ヴァイオリンを抱いて寝たって?それは風流だ。行く春や重たき琵琶(びわ)のだきと云う句もあるが、それは遠きその(かみ)のだ。……(内容加载失败!)

(ò﹏ò)

抱歉,章节内容不支持该浏览器显示~

【为了使用完整的阅读功能】

请考虑使用〔Chrome 谷歌浏览器〕、〔Safari 苹果浏览器〕或者〔Edge 微软浏览器〕等原生浏览器阅读!

谢谢!!!

十一 - 2目录+书签十一 - 4